第7号 平成16年5月1日発行

特集F 小児夜間急病センター  

小児夜間急病センター運営委員会 鷹尾 明

岐阜小児夜間急病センターは岐阜市民病院に併設され、そこに予め登録された小児を専門とする開業小児科医が日祝日と年末年始を除く月曜から土曜の19時30分から23時まで(診療受付は22時30分で終了)の診療にあたる新しい小児救急医療システムです。
平成14年8月1日のセンターオープンから平成16年3月31日までで、受診患児数は延べ6,103人で、一日平均患児数は12.4人でした。土曜日は平日の約2倍の患児が受診されるため、平成15年12月から平成16年2月まではインフルエンザやロタウイルス胃腸炎の流行を懸念して市民病院の小児科医が当番医のバックアップをさせていただきました。年齢別の受診者は、〇歳児が最も多く全体の23.1%を占め、続いて一歳児の16.6%、二歳児の13.6%であり、五歳以下で84.24%を占めていました。病類別の受診患児数は発熱が最も多く59.3%を占め、消化器症状を訴え受診した患児は16.2%でした。小児疾患の特殊性を考慮すると当センターでの小児科専門医の豊かな経験が診療に活かされると思われ、先日行いました患児保護者へのアンケート結果でも夜間診療を受けて安心できたとの回答が多く寄せられました。岐阜市以外の患児が29.5%を占めており、小児救急医療はまさしく広域化しております。幸い担当医師も岐阜市をはじめとして瑞穂市、山県市、本巣市の開業医の先生にもご協力いただくことができ、現在総勢21名が出務しておりますが、小児救急医療を皆で支えていこうという小児科医の熱意を御理解いただければ嬉しく思います。なお、二次病院へ紹介させていただいた患児は2.31%でした。

小児夜間急病センターでの疑問・質問ベスト3

第1位 「こんなに熱が高くてうちの子『馬鹿』になりませんか?」

→ なりません!
 古くから高熱が続くと知能に影響すると言われていますが、これはいわゆる迷信です。確かに脳炎や細菌性髄膜炎等の神経学的後遺症を残す感染症は存在しますが、それら以外の疾患では熱が高くても神経学的後遺症を残す心配はあり    ません。体は熱を出してウイルスやばい菌と戦っています。熱は決して悪者ではないのです。

第2位 今日かかりつけの先生にかかりましたが、坐薬を入れても熱が下がりません。どうしたらよいでしょうか?」

→ 熱以外の状態に変化がなければ、頭を冷やして様子をみましょう。
一部の強い解熱剤がインフルエンザ脳炎を誘発する可能性が指摘されて以来、小児科領域では弱い解熱剤を使用するのが一般的となっています。これらの解熱剤は副作用が少ない分効果も弱く、平熱にまで下がらない場合がしばしばみられます。熱以外の状態に変化がなければ、一晩様子をみても良いでしょう。また、解熱剤を再度使用する場合は決められた間隔を守ってください。

第3位 「どういうときに夜でも救急にかかった方がよいのですか?」

→ けいれんした時、顔色が悪い時、元気が無くぐったりしている時、繰り返し吐いている時、ひどい血便が出た時、激しい頭痛・腹痛・胸痛がある時、苦しそうな咳や呼吸をしている時、高熱でぐったりしている時、生後3ヶ月までの赤ちゃんで38度以上の熱を出した時など
お母さんやお父さんが「なんとなく元気が無い」、「なんとなく様子がおかしい」などと言われた場合に意外と重症なことがあります。逆に「熱が高いですが元気です」と言われた場合はほとんどが家で一晩様子をみることが可能な状態です。いつも一緒に暮らしているご家族の印象は非常に信頼できるものなのです。体温計の数字ばかりでなく、お子さんをよくみて受診すべきかの判断をしましよう。上記はあくまでも一般的な例です。これ以外でも受診した方が良い場合もありますのでご注意ください。


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-----目次一覧------

1

ごあいさつ

岐阜市民病院長 伊藤隆夫

2

新しい医師臨床研修制度が始まりました

研修管理委員長 鷹津久登

3

特集F 小児夜間急病センター  

小児夜間急病センター運営委員会 鷹尾 明

4

ふれあい看護体験について

看護師 棚橋純子 海端弘子

5

糖尿病食事教室を開催しました

管理栄養士・糖尿病療養指導士 若山桂子
6

編集後記

編集部一同