

| 第11号 | 平成18年5月1日発行 |
特集J リハビリテーション科の紹介 |
リハビリテーション(以下リハビリ)の対象は様々な身体の障害です。これは手や足の障害に対する肢体機能障害をはじめ、言語・摂食・嚥下機能障害や、呼吸機能障害などもトレーニングの対象となります。これらの障害は、けがや交通事故が原因であったり、脳卒中が原因であったりと、様々な診療科での治療の後に、あるいは並行して行われることが多いです。したがってリハビリとの出会いは、主治医の紹介を通じてということになります。もしリハビリを受けたいなどのご希望がありましたら、まず主治医にご相談下さい。
リハビリ室は、病院の正面玄関を背にして、左奥へ奥へと進みます。広い場所が必要なので、このような病院内での配置になりました。『遠い』という声も聞こえてきますが、これもリハビリですと答えるようにしています。受付があり、診察室があるのはどの科も同じですが、その奥にトレーニングルームやプールなどが広がります。ここでの診察は、主治医からの指示や情報を元に、患者さんの状態や本人、ご家族の希望を考えながらリハビリのメニューを計画・調整することにあります。むやみに高いゴールを設定することが良いとは限りません。
リハビリの内容が決定すると、担当の技師が決まります。ちょっと難しい言葉が続きますが、肢体機能障害には主に理学療法士があたります。
車椅子からの乗り移り訓練の様子
日常生活動作の訓練には作業療法士が、言語障害や嚥下障害などには言語聴覚士が担当となります。
言語訓練の様子
さらに物理療法(温熱、牽引など)担当スタッフが皆さんの治療に当たります。リハビリはこれら技術者の集団なのです。
ある日、突然に手足が動きにくくなったり、意識がなくなってしまった患者さんの話をしましょう。当院の脳卒中センターで、脳卒中の診断がなされました。ご本人、ご家族には、突然のことでさぞかし不安になられたことでしょう。この段階は、いかに命を救うかという懸命な救命処置が優先されますが、実はリハビリも並行して始まります。それが早期の起立や臥床による筋力の低下を最小限にすることがわかってきたからです。急性期リハビリと呼ばれます。当院は急性期病院という位置づけなので、リハビリもこの部分を中心に担当します。この時期のリハビリは、いかに基本動作を獲得するかを訓練しなければなりません。
起立訓練の様子
平行棒による階段昇降訓練
杖歩行訓練
平行棒による歩行訓練
脳出血や脳梗塞が安定した状態になると、回復期病棟を持つ病院や療養型の病院に転院していただく事になります。また、福祉施設への入所や在宅サービスを利用しての自宅療養となります。各機関との連携をとりながら当科からは卒業ということになります。
リハビリテーション医療の目的は、『障害を有する患者さんを、可能な限り人間として望ましい生活が出来る様に支援すること』と言われます。障害の状態は、個々の患者さんで違います。回復の度合いも大きく異なります。その道のりを一歩一歩確かめながら、時には笑い、時には泣きながら、一緒に頑張りたいと考えています。
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1 |
岐阜市民病院長 冨田 栄一 | |
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2 |
地域がん診療拠点病院推進委員長
大下 裕夫 |
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3 |
リハビリテーション科部長 高津 敏郎 |
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4 |
精神神経科部長 本間 博行 |
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5 |
研修管理委員会委員長 鷹尾 明 |
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| 6 | ホームページ部会 澤 祥幸 | |
| 8 | 岐阜市民病院広報委員会編集部 |