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このページの情報は2001年に作製したものです.レティナの価格,販売セット等は変更となっています.価格,販売セット等の詳細はかかりつけの病院におたづねになるか,販売元(高研)にお問い合わせください.(2004.12.7)
問い合わせ先
株式会社 高 研 第一営業部
TEL 03-3950-6600 FAX 03-3950-6602
URL http://www.kokenmpc.co.jp
このガイドは当院呼吸器病棟の看護士さんが患者さん,家族の指導用に作製したものです.細かな手技や扱い方は患者さん,病院毎に異なる場合がありうることにご注意下さい.
気管切開とは・・・
自分で上手く呼吸ができない人や、痰が出せない人、また
肺炎などの感染によって痰が多くなり、呼吸困難を起こす
恐れがある人の気道(喉)に穴を開けることです。その穴
より呼吸をするため、穴が開いている間は声がでません。
レティナとは・・・
病状の安定と悪化を繰り返す人に、毎回気管切開を行うこ
ともなく長期的に保存ができ、異物感も少なく、紐で固定
する必要もありません。また、レティナから痰を取ったり
酸素吸入をするこもでき、ボタンを使用することによって
声もでます。
@レティナ 保険適応なし
レティナ スピーチバルブ(ボタン)
Aレティナ I セット 保険適応あり(ボタンロック付)
Bレティナ II セット 保険適応あり
(固定用ベルト付 緊急時人工呼吸器接続可能)
<レティナの取り扱い>
(1)鋭利な器具類による傷から裂けやすいので取り扱いに気をつけて下さい。
(2)レティナの交換は、汚染がひどい場合は1週間に1から2回 が望ましく通常は2週間に1回行います。
( 3 ) 素材がシリコンなので長期使用しても変質、変形などが少なく再使用がで きます。但し、イソジンの消毒剤の付着や、長時間の紫外線照射により脆くなりやすいので避けましょう。
最悪の場合は、ぼろぼろと削れ落ちたり、内部フランジが気管支内に 落ちることもあります。
(寿命・・・平均1年程度、最長2年使用歴あり)
(4)消毒方法は、煮沸,オートクレーブ,EOG,Wマスキンで行う。
(家庭では煮沸消毒,または、消毒用アルコールを用いる。)
(5)スペアーレティナの保存は、病院ではWマスキンで消毒後、清潔な容器に保存します。
(1)気管切開部周囲に喀痰がしみ出て赤く腫れたり、痒みなどが見られる場合があるので、気管切開部周囲はきれいにしてください。
(2)多くの喀痰でレティナが汚れてないか見て下さい。
<スピーチバルブ(ボタン)について>
(1)ボタンを使用することにより、気管で呼吸をすることができないので鼻と口で呼吸するようにします。その時には、気道に力がかからないようにする。
(2)ボタンをすることにより会話ができますが、きっちりしまっていないと声が出ません。
(3)ボタンについているこげ茶色の弁は、吸気時に気管切開部より空気が 入ってくるためペコペコと音がしても心配いりません。
(4)ボタンが飛びやすいのは、咳嗽や喀痰喀出時に気道内圧が高くなることがあるので、本体が飛び出すことを避けます。
(5)ボタンが飛ぶことを避けるには、首にガーゼやバンダナなどを付けるとよいです。
(スピーチバルブ装着後1週間以内)
(1) 石鹸で手を洗うか、アルコールスプレーを使用して手を清潔にする。
(2)吸引器のスイッチを入れる。
(3)吸引チューブを接続する。
(4)吸引カテーテルを消毒液からアルコール綿で拭き取りながら取り出す
(5)ボタンをはずす。
(6)鏡を見ながら吸引チューブをカニューレ孔に10cm前後挿入し回転させながら引き上げてくる。1回の吸引は10秒前後とする。
(7) 1回の吸引後15-30秒の休息をとり、痰のからみがない状態まで繰り返す。
(8)吸引チューブ外の痰の付着を取り除くために、消毒用アルコール綿で拭 き取る。
(9)吸引チューブ内の痰の付着を取り除くために、ビン内のミルトン液を吸う。
(10) 吸引チューブをはずし、ビン内のミルトン液内に入れる。
(11) ボタンを付け、声が出るのを確かめる。
(12) 吸引器のスイッチを切る。
レティナ交換方法
〈必要物品〉摂子 鏡 Wマスキン 蒸留水 消毒したレティナとそれをいれる容器 イソジン綿球 綿棒2本 イソジン液
(1)流水下で石鹸で手を洗うか、アルコールスプレーを使用して手を清潔にする。
(2)レティナの点検 ・傷はついていないか
・弾力性はあるか
・痰はついていないか
・ボタンのネジがしっかりしまっているか
(3)レティナの消毒・・・Wマスキンに10分つけ、蒸留水で洗い流す(家庭では、煮沸消毒15分又は、消毒用アルコールに10分つけ乾燥させる)
(4)アルコール綿で指先を拭く
(5)痰の吸引
(6)レティナをはずす・・・外部フランジを持って引く
(7)気管切開部の消毒・・・イソジン綿球
(綿棒で気管切開部内を消毒する場合もある)
(8)レティナの挿入・・・
1. 顎をあげ図1又は、図2の方法で行う
図1 図2
内部フランジのほうを折たたみ 一方の内部フランジを内側におり
摂子で押さえる方法 摂子で引く方法
2. 顎を上げ気管支孔が見えやすいようにして挿入
図3 図4
(9)スピーチバルブ(ボタン)をつける。
(10)汚れたレティナの洗浄・・・痰が付着しているので、スピーチバルブ
のネジもはずして洗う。
(11) レティナを消毒し容器に入れ保存する。
(1)日常生活指導・・・ 規則正しい生活
バランスのとれた食事
定期的に外来受診
カゼに注意
(2)退院時に持って帰る物
(病院から渡すもの)
イソジン液250 ml×1本 綿球(中)2袋 摂子(病院で個人購入)
(自宅で準備するもの)
空き瓶(広口1本、細長2本)
広口・・・イソジン綿球用
細長・・・摂子用アルコール入れ用、レティナ消毒用アルコール入れ用
消毒用アルコール1本 鍋 綿棒1袋
*吸引が必要な場合上記に追加
(病院から渡すもの) サクションチューブ 3本
吸引器(病院で個人購入)
(自宅で準備するもの)ミルトン クレゾール液 広口空き瓶(アルコール綿花入れ) 綿花(カット綿)
滅菌精製水
*以後、無くなり次第(イソジン液250 ml・綿球(中)・サクションチューブは)外来受診時に請求し、もらって下さい。そのほかは薬局で購入して下さい。
<消毒方法>
煮沸消毒を15分間行う方法が一番いいです。
ミルトンやオキシドールは気管内に液だれしやすいので、使用する場 合は、水切りを十分に行う必要があります。
(1)煮沸・・・鍋に必要物品(摂子、ボタン、レティナ、レティナを入れる容器、消毒した物を取り出す物)を入れ、15分煮る。
( 鍋は専用の物を使用する。)
(2)ミルトン・・・1%ミルトン液500ml(滅菌精製水500mlにミルトン5ml入れる)を作り吸引チューブを保管する。
(ミルトン液は毎日交換する。)
(3)アルコールふき綿・・・カット綿に消毒用アルコールを浸す。
(広口ビン) ( 容器は 週に1回煮沸消毒する。)
(4)イソジン綿球・・・滅菌容器に綿球をいれイソジン原液を入れる。
* 不潔にしないこと
( 容器は週1回煮沸消毒する)
(5)吸引びんの洗浄・・・最低でも1日1回 洗浄しクレゾールを入れる。
<保管方法>
消毒したレティナを、消毒した蓋付の容器(海苔の空き瓶、ジャムの空き
瓶など)に入れて保存します。万が一、レティナが気切部から飛び出し
たときにすぐ使用できるように保存しておきます。
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