注意:このページは岐阜市民病院呼吸器科の紹介と呼吸器病に関する情報を提供しますが,病気の症状や治療は個人差があります.した がって,すべての方に普遍的にあてはまるわけではないのでご注意ください.

(2006.8.23update)

岐阜市民病院 呼吸器科・腫瘍内科/呼吸器病センター

所在地  岐阜市鹿島町7-1    058(251)1101
スタッフ (平成18年4月1日予定)

澤 祥幸 部長(呼吸器腫瘍内科部長,兼任)、吉田 勉 部長(呼吸器病センター長,呼吸器科副部長リハビリテーション部副部長兼任),石黒 崇 医師(呼吸器病センター主任医師兼任),堀場あかね 医師(呼吸器病センター医師兼任)

三森友靖 医師(呼吸器専攻レジデント,呼吸器病センター医師兼任),伊藤文隆 医師(呼吸器専攻レジデント,呼吸器病センター医師兼任)

     堀場あかね医師(呼吸器病センター医師兼任)が岐阜大学附属病院より平成17年6月1日赴任してきました.また平成18年4月より,三森友靖医師,伊藤文隆医師が呼吸器専攻医師として着任します.4月1日より呼吸器病センター長は吉田 勉部長がつとめることになりました.

診療担当医一覧表

曜日 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
第2診察室  吉田   澤      石黒    吉田   
第3診察室  石黒 堀場 三森/吉田(リハビリ) 伊藤 堀場
午後 気管支鏡 気管支鏡 心カテーテル 気管支鏡 気管支鏡

火曜日,水曜日は特に混み合っています.また,午後は検査,処置,手術のため診察できません.ご了承お願いします.


特色 呼吸器科の中に呼吸器内科部門と呼吸器外科部門があり、内科外科の区別なく呼吸器疾患全般を総合的に診療している。呼吸器内科では特に肺癌には癌告知、説明と同意を徹底し、癌化学療法・放射線治療・外科手術を組み合わせた集学的治療を行い治療成績を向上させている。呼吸不全の在宅訪問診療・訪問看護も行っている。平成12年からは睡眠時無呼吸症候群診断のための睡眠ポリグラフ装置を導入し、さらに平成14年に呼吸代謝測定装置を導入することにより呼吸障害に対する検査も実施できるようになった。平成16年より,呼吸器外科部門は胸部心臓血管外科として独立したが,外来診療は従来通り一緒に行っている。呼吸器内科部門は呼吸器科・腫瘍内科と名称変更し,職員ががん診療従事者研修を受けたり,臨床腫瘍学会,緩和医療学会会員になり,ソフト面でがん治療や緩和医療の相談にのれるようにしている.平成18年3月には,日本ではじめて臨床腫瘍学会認定「がん薬物療法専門医」に認定をうけ,”抗がん剤の専門医”として抗がん剤治療を指導している.
症例・治療・成績 外来患者数は100人/日で慢性閉塞性肺疾患、喘息、呼吸不全、肺癌、びまん性肺疾患が多い。入院は呼吸器病センターとして38床で主に肺癌化学療法患者である。新規肺癌入院患者は年間100人、気管支鏡年間360人、心臓カテーテル年間50人★手術不能進行肺癌にはシスプラチンを中心に新抗癌剤を組み合わせた多剤併用化学療法を実施し奏効率は50%である。副作用軽減のため新抗癌剤の導入、化学療法患者管理システム、種々の副作用治療薬などQuality of Lifeに積極的である。限局型進行肺癌には多剤併用化学療法と放射線療法の併用を行い奏効率80%で著効例ではさらに外科手術を組み合わせる集学的治療を行う。放射線療法は専任の放射線治療医とともに多分割照射法、ブースト法に取り組み、治療効果の向上と副作用軽減をはかっている。平成16年には新鋭リニアック治療機器が導入され,脳転移を切らずに治す”エックスナイフ”が可能となった.ホスピスはなく末期癌ケアの設備はないので、岐阜地区のホスピスを有する病院に紹介している。院内には緩和ケアチームが編成されており,退院したりホスピスに転院するまでの緩和ケアに取り組んでいる.★呼吸不全治療を目的に呼吸器集中治療室を2床併設し人工呼吸・肺循環管理を行う。人工呼吸器離脱後はリハビリテーション部と協力し呼吸理学療法プログラムを実施し、諸条件の整った患者には在宅訪問診療・看護を実施している★肺結核は結核病棟が平成10年12月末で廃止されたため入院診療は行なっていない。非感染性結核は原則として外来で治療する。★睡眠時無呼吸症候群の検査と治療は古くから取り組み、睡眠ポリグラフを保有する。
医療設備 CT,MRI,DSA,UCG,リニアック,半導体レーザー,高周波スネア,電子内視鏡,超音波内視鏡,睡眠ポリグラフ,マスク式非侵襲型人工呼吸器,従圧式マスク式人工呼吸器,呼吸代謝測定装置
外来診療 月〜金の午前。澤部長は火・水,吉田副部長は月・金,石黒医師は木・金曜日,堀場医師は火・木。

注意!!!睡眠時無呼吸症候群の検査は石黒医師が担当していますので,石黒医師の外来日に受診して下さい.現在,検査は非常に混み合っています.急がれる方は,他の病院にもご相談下さい.

曜日ごとに混雑状況が異なります.現在,再診は予約制ですが,特に火曜,水曜の予約が半日で60〜80名の患者さんの予約を頂いています.このため,初診(はじめて呼吸器科を受診される方)の患者さんには,不本意ながらお待ちいただく時間が長くなっています.待ち時間を減らすため,診察前に問診票を書いていただいたり,病状によっては医師の指示により検査,処置を先に実施することがありますので,ご了承下さい.なお,紹介状をお持ちの患者さんは,省略できる検査,問診があるため,紹介状がない場合より早く診察できます.


岐阜市民病院呼吸器科・腫瘍内科受診案内

1)外来診療時間
 月曜から金曜 午前8時30分から午前11時まで受け付け.土曜,日曜,祭日は休み.
 予約制ですが,はじめての方は予約できませんので受診時間内に初診受付してください.問診,胸部X線検査等があり,約2時間の待ち時間がかかります.なお,かかりつけ医の紹介状を持参すると初診時自己負担が軽減されます(紹介状がなくても診療は受け付けています).2回目からの再診は前回受診時に予約しますので待ち時間は30分以内です.岐阜市民病院では,平成10年4月1日から薬はすべて院外処方となっており,呼吸器科で処方せんを発行しますので,患者さん各自のかかりつけ薬局で薬を受け取ってください.
2)救急診療
 呼吸器科として独立した救急診療は行なっておりません.夜間の救急については,当院救急部において内科系医師が交代で診療しています.当院呼吸器科にかかりつけの患者さんは夜間,休日緊急時には,救急部を受診してください.
3)入院診療
 診察の結果入院が必要と判断されれば入院していただきますが,原則として入院も予約制です.平成10年に呼吸器科病棟57床が廃止され,平成11年4月より呼吸器病センターとして38床で診療しているため常時入院待ちの患者さんがおられますが,現在は遅くとも2週間以内に入院していただけています.なお,重症,緊急状態の場合は,この限りではありません.満床の場合,他の病院に紹介する等対応させていただきます.
 呼吸器病センターへの入院は原則6人部屋ですが,どうしても個室を希望される場合,有料特別個室(15,000円)もありますので,申し込みしてください.ただし,有料個室を希望される患者さんが多い場合,お待ちいただくことになります.入院に必要なものについては,入院申し込みの際,看護婦が説明いたします.
4)病院駐車場について
 患者さん用駐車場が病院内に約250台分ありますが,月曜から金曜は午前8時ころから満車になりますので,早めの来院をお勧めします.受診中の患者さんは4時間まで無料で以降有料となります.なお,病院近くに無料の第2駐車場も確保しています.


気管支鏡検査と気管支鏡治療

気管支鏡検査

 呼吸器科では,気管支鏡検査と気管支鏡による悪性腫瘍の治療も行っています.気管支鏡検査は胃内視鏡(胃カメラ)と同様,ある程度の苦痛を伴うため,通常,レントゲン検査,CT検査,血液検査,喀痰検査など,楽な検査を行い,その結果異常があった患者のみに実施しています.当院は,日本呼吸器内視鏡学会の認定を受けた施設であり,日本呼吸器内視鏡学会認定指導医1名,専門医2名が常勤として勤務しており,検査を実施する医師もすべて日本呼吸器内視鏡学会の会員で,気管支鏡検査に習熟しています.

気管支鏡の検査日は,通常,月,火,木,金の午後ですが,主治医により検査日が異なることがあります.検査に際しては,予め,朝食後は,食事をとらずに実施します.これは,検査前に食べたものが,誤って気管に入るのを防ぐためです.検査前に,注射と麻酔薬の噴霧吸入を行い,できるだけ検査時の苦痛を軽減するよう心がけています.検査内容にもよりますが,一般的に内視鏡を気管支に入れている時間は20分から30分程度です.検査後は,麻酔が醒めるまで約2時間ベッドで休んでもらいます.生検や処置により検査後3日間は痰に血が混じったり,熱が出ることがありますが,通常3日以内に消失します.なお,高齢者,なんらかの基礎疾患がある場合(脳血管障害,心臓病,呼吸器疾患など)や気管支鏡による治療を実施する場合は,合併症を防ぐために入院で気管支鏡検査を実施する場合があります.この場合,主治医から予め検査を予約する前に,入院して検査をした方がよいことを説明します.入院して検査をする場合,概ね3日間の入院となりますが,より強い麻酔薬を使用することができますので,検査も苦痛をより少なくして実施することが可能となります.また入院の場合,検査後もゆっくり病室で休んでいただけます.

気管支鏡による治療

 気管支に腫瘍ができて,内視鏡でしか治療できない場合があります.このような場合の治療法として,呼吸器科では

1)気管支鏡下エタノール注入療法

治療前の気管癌エタノール注入療法後

2)半導体レーザーによる腫瘍焼灼術

半導体レーザー治療装置

レーザー治療前の腫瘍   レーザー治療後の気管支

3)高周波スネアによる腫瘍摘除術

が可能です.

病状,進行度,患者さんによって一番よい治療は異なります!!

治療に際しては,内視鏡による治療が良いのか,通常の手術や,抗癌剤,放射線治療の方がよいのか,よく検討し,内視鏡でしか治療手段がない場合か,内視鏡で治療した方が苦痛が少ない場合に限ってに実施しています.気管支鏡による治療は根本的な治療ではないため,根治術が可能な場合は,手術をお勧めしています.


睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸検査

急告:新幹線運転士居眠り事件が睡眠時無呼吸症候群によると報道されて以来,関心が高まり,連日大勢の方が睡眠時無呼吸検査を希望して受診していらっしゃいます.しかしながら,精密検査は入院して検査する必要があり,検査器械は1台しかありませんので,大勢の方を検査することはできません.現在入院待ちの状態が続いています.あらかじめご了解下さい.検査を急がれる方は他の病院に予約状況をお問い合わせ下さい.

 睡眠時無呼吸症候群の診断のために,睡眠ポリグラフ検査装置を導入しています.この検査は,睡眠中の呼吸状態を調べる検査のため,入院が必要です.検査は,特殊なモニター(脳波,酸素飽和度,胸郭運動,筋電図,呼吸気流など)を装着した状態で一晩病院で眠ってもらい,これらのモニターしたデータをコンピュータで解析します.

米国ヘルスダインテクノロジーズ社製睡眠ポリグラフ「アリスIII」

睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群と診断された患者さんで,この病気により日常生活に障害がでている場合には,鼻CPAP装置で治療します.

米国レスピロニクス社製Bi-level方式鼻CPAP治療装置


岐阜市民病院の国際学会発表